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韓国の美容医療の免税(VAT還付)は終了|2026年の最新状況と値段の見方、見積もりチェックリスト

この記事のポイント

  • 外国人観光客が韓国の美容医療で払ったVAT(10%)を取り戻せた還付特例は、2016年4月に始まり、2025年12月31日で終わりました。
  • 2026年1月以降の施術は対象外です。復活させる法案は2件ありますが、2026年10月20日時点で国会を通過したという報道は見つかりませんでした。
  • 予算はVAT込みで組んでおくのが基本です。「VAT別」「부가세 별도」とある価格には、10%が上乗せされます。
  • 予約アプリのポイント還元やキャッシュバックは民間のキャンペーンで、税金の還付とは別物です。
  • 見積もりは、施術名、機器や薬剤、ショット数やcc数、麻酔、VATの扱いを項目ごとに書いてもらうと比べやすくなります。

韓国の美容医療の免税(VAT還付)は、2025年12月31日で終わりました。外国人観光客が美容整形や美容皮膚科の施術で払った10%の付加価値税(VAT)を、あとから取り戻せた特例で、2026年1月以降の施術は対象になりません。復活させる法案は2件出ているものの、2026年10月20日時点で国会を通過したという報道は見当たりません。いま韓国で施術を受けるなら、予算はVAT込みで組んでおき、見積もりに「VAT別」とあれば10%を足して考えてください。

韓国の美容医療の免税(VAT還付)はどんな制度だった?

日本では「免税」と呼ばれることが多いのですが、仕組みとしては、いったん払ったVATを後で払い戻してもらう「還付」でした。

項目制度の中身
開始2016年4月1日(保健福祉部の報道資料)
対象者外国人観光客
対象の施術二重まぶた、鼻の整形、ニキビ治療などの美容整形(K-공감)。肌の再生やしわの治療など美容皮膚科の施術も含む(The Korea Herald)
対象の医療機関医療事故賠償責任保険への加入などの要件を満たした特例適用医療機関(K-공감)。外国人患者誘致機関として登録した医院(メディカルタイムズ)
手続き(開始当時)VAT込みで支払い、「医療用役供給確認書(還付伝票)」をもらって、3か月以内に国際空港や港の免税区域にある還付窓口に提出(メディカルタイムズ、2016年3月)
終了2025年12月31日

開始当時の報道では、登録していない仲介業者を通した場合は還付の対象外とされていました。

利用者は年々増えていました。還付件数は2016年の3万3,659件(79億ウォン)から2025年の172万1,095件(1,964億ウォン)まで伸び、累計では約352万件、4,008億ウォンにのぼります。最近の1件あたりの平均還付額は約11万ウォンでした(韓国経済新聞、2026年8月)。2025年の還付額は、前年の955億ウォンから約2倍に増えています(アジア経済、2026年10月)。年末には、終了前に駆け込みで施術を受ける外国人観光客の様子も報じられました(Korea JoongAng Daily)。

韓国の美容医療の免税はいつ、なぜ終わった?

韓国政府は2025年7月31日に発表した税制改編案で、この特例を終えると決めました(ニューシス)。政府の政策週刊誌K-공감によると、外国人の医療観光客が増え続けたため、期間限定で続けてきた制度を終えるという判断でした。国会も2025年12月に可決した税法改正に延長を入れず(Korea JoongAng Daily)、制度は12月31日をもって終わっています。2026年8月の病院新聞も、特例は「現在は適用されていない」と書いています。

韓国の美容医療の免税は復活する?2026年10月時点の法案の状況

国会には、特例を復活させる法案が2件出ています。

法案提出した議員中身提出時期2026年10月20日時点の状況
租税特例制限法改正案チョ・ゲウォン議員(共に民主党)ほか2027年12月31日まで延長2026年4月7月29日に国会の財政経済企画委員会の小委員会に付託(韓国経済新聞)。可決の報道は見つからず
租税特例制限法改正案イ・ダルヒ議員(国民の力)2029年12月31日まで再適用2026年8月13日審議の進み具合の報道は見つからず(MTN)

業界は復活を求めています。大韓形成外科医師会は、特例が終わってから外国人患者が20〜30%ほど減ったと発表しました(韓国経済新聞)。ただ、これは業界団体の数字で、公式の統計ではありません。慎重な声もあり、2026年10月の国政監査では、ナム・インスン議員が還付額が年間2,000億ウォン近くに達したことを挙げて、税の支援の効果を客観的に評価すべきだと指摘しています(アジア経済)。

K美容ナビとしては、法律が成立して施行されるまでは「還付はない」前提で予算を組むことをおすすめします。仮に成立しても、いつの施術から対象になるかは施行日と法律の中身次第です。動きがあれば、この記事を更新します。

免税が終わって値段はどう変わる?「VAT別」価格の読み方

韓国の美容医療には10%のVATがかかります。還付を使っていた人にとっては、実質的にVAT分の10%が負担増になった計算です。

日本では店頭の価格を消費税込みで示す「総額表示」が義務なので(国税庁)、税込みの値札に慣れていると見落としがちですが、韓国の美容医療の価格表はVAT込みとVAT別が混在しています。よく見る表記と、実際に払う金額の関係は次のとおりです。

価格表の表記意味実際に払う金額
부가세 포함、VAT 포함、VAT込み、税込VATを含む表示どおり
부가세 별도、VAT 별도、+VAT、VAT別VATを含まない表示額×1.1
정상가通常価格表示どおり(VATの扱いは別途確認)
이벤트가、첫방문イベント価格、初回価格期間や回数の条件を確認

実際の掲載価格で計算してみます(2026年10月20日確認。円換算はFrankfurter/ECBの2026年10月19日のレートで、100ウォン=約11.90円)。

医院と施術掲載価格VAT実際の支払い円換算
VOS Dermatology(狎鴎亭)、ウルセラピープライム300ショット180万ウォン別198万ウォン約23万5,700円
リベリー医院 江南店、リジュランヒーラー2cc18万ウォン〜別19万8,000ウォン〜約2万3,600円〜
TheiA医院(予約アプリ掲載)、リジュランヒーラー2cc24万2,000ウォン込み(麻酔代は別)24万2,000ウォン+麻酔代約2万8,800円〜

VOS Dermatologyのウルセラなら、以前は条件を満たせば18万ウォン分のVATを還付申請できましたが、今はそのまま費用に乗ります。VOS Dermatologyのように、国籍にかかわらず同じ価格だと明記している医院もあります。施術ごとの相場は、韓国のウルセラ、韓国のサーマクール、韓国のリジュランの各記事にまとめました。

医院どうしを同じ条件で比べるなら、総額は「掲載価格+VAT(VAT別の場合)+麻酔代+アフターケア代」で計算します。予約アプリの日本語ページに出る円の価格は、ウォン価格を換算した目安です。

カードで払う場合は、もうひとつ上乗せがあります。ウォン建ての利用額は国際ブランドの基準レートで円に換算され、そこにカード会社の海外事務手数料が加わります。料率はカード会社によって違い、1.6%程度から3%を超えるものまであります(JCB)。会計で日本円払いを選べることもありますが、その場合は店側が手数料を決めるので割高になることがあり、JCBは現地通貨での支払いをすすめています。

免税がなくても、韓国の美容医療は日本より安い?

施術によりますが、1回あたりで比べると、韓国のほうが安い例はまだ多くあります。リジュランヒーラー2ccで並べると、次のようになります(いずれも2026年10月20日確認)。

場所掲載例価格(税込み)
ソウル6医院の掲載価格約2万2,300〜3万4,500円(VAT込み)
東京・自由が丘UBクリニック、医師の手打ち5万円(表面麻酔は別途3,000円)
大阪・神戸・福岡BAOクリニック、手打ち6万8,000円(表面麻酔込み)

VAT還付がなくなっても、この例では1回あたりの差は残っています。ただ、日本の医院もキャンペーンで価格を下げることがあり(UBクリニックは2026年10月31日まで、2cc 2万5,000円を掲載)、韓国に行くなら航空券と宿泊費もかかります。リジュランは数週間おきに何回か受ける施術なので、2回目以降をどこで受けるかでも総額は変わってきます。くわしい比較は韓国のリジュランの記事に載せています。

アプリのポイント還元やキャッシュバックは免税と同じ?

同じではありません。予約サービスや美容医療アプリの還元は民間のキャンペーンで、税金の還付とは仕組みが違います。

たとえばCreatripは、領収書のアップロードとレビューの投稿を条件に、利用額の10%をCreatripのポイントで戻す「10% Beauty Cashback Event」を開催中です。ポイントは同じサービスの中で、施術やツアーの予約に使う仕組みです(Creatrip)。カンナムオンニの日本語ページには、「アプリなら初回2,500円分割引」という表示が出ていました(2026年10月20日確認、UNNI)。

条件も期間もサービスごとに違い、予告なく変わることもあります。レビュー投稿が条件の還元は、口コミをどう読むかにも関わってきます。このあたりは韓国の美容皮膚科おすすめの選び方で触れています。

見積もりで確認したいことは?チェックリスト

免税がなくなった今は、見積もりの読み方ひとつで総額が変わります。カウンセリングの前に、次の項目を確かめておきましょう。韓国語の一文は、そのまま画面を見せても伝わります。

確認すること韓国語で聞くなら補足
VAT込みか부가세 포함인가요?(VAT込みですか?)VAT別なら10%を足す
麻酔代は含まれるか마취비 포함인가요?(麻酔代は含まれますか?)予約アプリの掲載でも「含まれない」例がある
施術名と機器・薬剤名장비랑 제품 이름을 적어 주세요.(機器と製品の名前を書いてください)正規品の確認にも使う
ショット数・cc数샷 수(cc)를 적어 주세요.(ショット数(cc)を書いてください)同じ施術名でも量で価格が変わる
アフターケアと再診사후관리 비용이 포함되어 있나요?(アフターケアの費用は含まれますか?)鎮静パックなどが別料金のこともある
初回限定かどうか첫 방문 가격인가요?(初回価格ですか?)2回目以降の価格も聞いておく
外国人も同じ価格か외국인도 같은 가격인가요?(外国人も同じ価格ですか?)同じ価格と明記する医院もある
キャンセルと返金の条件취소·환불 규정을 알려 주세요.(キャンセルと返金の規定を教えてください)予約金を送る前に書面で確認
書面の見積もり견적서를 받을 수 있나요?(見積書をもらえますか?)LINEやメールの文面でも保存しておく

化粧品などの物品の購入にかかる税金の還付は、美容医療の特例とは別の制度で、こちらは今も案内されています。韓国観光公社によると、条件は1回の購入額が1万5,000ウォン以上で、購入から3か月以内に出国することなどです(VisitKorea)。

韓国美容皮膚科ランキングを見る

日本語対応・診療時間・診療内容を、各クリニックの公式サイトで確かめて掲載しています。

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よくある質問

韓国の美容医療は今も免税(VAT還付)になりますか?

なりません。外国人観光客が美容整形や美容皮膚科の施術で払ったVATを取り戻せた特例は2025年12月31日で終わり、2026年1月以降の施術は対象外です。

韓国の美容皮膚科の免税はいつ終わりましたか?

2025年12月31日です。韓国政府は2025年7月の税制改編案で特例を延長しない方針を示し、国会も同年12月に可決した税法改正に延長を入れませんでした。制度は2016年4月1日から約10年続きました。

韓国の美容医療のVAT還付は復活しますか?

まだ決まっていません。2027年末までの延長案(チョ・ゲウォン議員)と、2029年末までの再適用案(イ・ダルヒ議員)が国会に出ていますが、2026年10月20日時点で可決されたという報道は見つかりませんでした。法律が成立して施行されるまでは、還付はないものとして予算を組んでください。

「VAT別」と書かれた価格だと、実際にはいくら払いますか?

表示価格に10%を足した金額です。たとえば「180万ウォン(VAT別)」なら、支払いは198万ウォンになります。「부가세 별도」「VAT 별도」「+VAT」も同じ意味です。

予約アプリのポイント還元は免税の代わりになりますか?

税金の還付とは別物です。たとえば予約サービスのCreatripは、領収書のアップロードとレビュー投稿を条件に利用額の10%をポイントで戻すキャンペーン中ですが、ポイントは同じサービスの中で使うもので、現金で戻ってきたVAT還付とは条件が違います。

化粧品などの買い物のタックスリファンドも終わりましたか?

終わったのは美容医療の還付特例だけです。化粧品などの物品の購入にかかる税金の還付は別の制度で、韓国観光公社の公式サイトでは、1回の購入額が1万5,000ウォン以上などの条件で今も案内されています。

免税が終わって、韓国の美容医療の値段は高くなりましたか?

医院の掲載価格は医院ごとに違いますが、以前VAT還付を受けていた人にとっては、実質的にVAT分(10%)の負担が増えた計算です。見積もりがVAT込みかどうかを確かめ、10%を含めて予算を組んでおくと安心です。

出典・参考資料

  1. 韓国政策ブリーフィング(保健福祉部報道資料、韓国語):4月1日から外国人患者の美容整形の付加価値税を還付(2016年3月31日)(2026年10月20日確認)
  2. ニューシス(韓国語):来年から外国人が韓国で美容整形を受けてもVATを還付しない、2025年税制改編(2025年7月31日)(2026年10月14日確認)
  3. K-공감(韓国政府の政策週刊誌、韓国語):2025年税制改編案の主な内容(2025年8月1日)(2026年10月20日確認)
  4. メディカルタイムズ(韓国語):外国人患者の美容整形VAT還付の手続き(2016年3月22日)(2026年10月20日確認)
  5. The Korea Herald:VAT refunds for foreign visitors' cosmetic procedures end December 31(2025年12月10日)(2026年10月20日確認)
  6. Korea JoongAng Daily:Foreign tourists rushing to cosmetic clinics before longtime VAT refund program ends(2025年12月18日)(2026年10月14日確認)
  7. 病院新聞(韓国語):外国人患者の美容整形VAT還付特例は復活するか(2026年8月13日)(2026年10月20日確認)
  8. 韓国経済新聞(韓国語):外国人美容整形のVAT還付延長法案、国会小委員会に付託(2026年7月31日)(2026年10月14日確認)
  9. 韓国経済新聞(韓国語):外国人美容整形のVAT還付復活法案、与野党が相次ぎ提出(2026年8月14日)(2026年10月20日確認)
  10. MTN(韓国語):イ・ダルヒ議員、外国人の美容整形VAT還付の再導入を推進(2026年8月14日)(2026年10月14日確認)
  11. アジア経済(韓国語):2026年国政監査、外国人患者の皮膚科・形成外科154万人、美容整形VAT還付1,964億ウォン(2026年10月8日)(2026年10月20日確認)
  12. 国税庁:No.6902「総額表示」の義務付け(2026年10月20日確認)
  13. VOS Dermatology:Ultherapy PRIME in Seoul(2026年10月16日時点の公式価格表)(2026年10月20日確認)
  14. リベリー医院:江南のリジュラン案内ページ(韓国語、2026年6月11日更新)(2026年10月20日確認)
  15. UNNI掲載(日本語):TheiA医院 江南本院 リジュラン2cc(2026年10月20日確認)
  16. Frankfurter API(欧州中央銀行の参照レート):KRW→JPY、2026年10月19日(2026年10月20日確認)
  17. UBクリニック自由が丘:リジュラン(2026年9月19日更新)(2026年10月20日確認)
  18. BAOクリニック:リジュラン注射(2026年10月20日確認)
  19. Creatrip:Ulthera in Korea guide(10% Beauty Cashback Event)(2026年10月20日確認)
  20. VisitKorea(韓国観光公社):Tax Refunds(2026年10月20日確認)
  21. JCB:海外旅行でクレジットカードを使うメリットと注意点、手数料の計算方法(2026年1月13日更新)(2026年10月20日確認)

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